Max/MSPでミラーパケットのPDから派生した音響分析オブジェクトを利用したリシンセのパッチを制作しました。
オーディオシグナルを分析してサインウェーブで再合成するパッチです。
各パーシャルの情報を独立して取り出しているのでいろいろデータをいじることができます。
倍音構成に変化を与えて、ピッチを変えずに音色を変えることも可能ですし、オリジナル音源のバリエーションをオーディオドメインで行うことが可能になります。
音楽において、主題と変奏は大きな課題です。例えばサウンドスケープやフィールドレコーディングなどで得られる複雑な音響現象の主題に関連する変奏素材を作るのはオーディオドメインでは難しいのですがコンピュータの出現以降初めて可能になってきた分野と言えるでしょう。
それは単に音響処理したものとは違う関連性をもたらします。
ところで、最近コンピュータ音楽関連の新しい本が出たようです。
こういった分野は日進月歩で情報が更新されていくので、音楽の専門書の中でもとりわけ最新のものをチェックする必要があります。
Introduction to Computer Music
John Wiley & Sons Ltd 2009-11-06 |