KS Digital COAX C8は重低音から繊細な超高音域まで完璧

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モニタースピーカーをついに新調しました。
ドイツのKS Digitalというメーカーのハンドメイド生産されているスピーカーCOAX C8です。
http://www.ksaudio.com/ks-digital/ks-digital.html

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ーー以下サイトからの説明引用ーー

C8-Coax

KSdigital C8-Coax KSdigitalのC8-Coaxは、ロー/ミッドとツイーターを同軸にレイアウトした2ウェイ・アクティブ・ニアフィールド・モニターです。Coaxファミリー用に開発された同軸ドライバーを採用し、正にポイント・サウンド・ソース(点音源)のように機能。水平方向にも垂直方向にも軸のずれが無いため、リスニング・ポイントでは最適なパルス、周波数、位相特性を実現し、2ウェイながら同軸レイアウトにより天地左右が僅か240mmのコンパクト・デザインで設置スペースに困りません。コーン素材にカーボン・ファイバー、ツイーターにはネオジム磁石などの高品質マテリアルを採用することで、強力でドライな低音域と歪みや部分的な振動がない中音域を実現。さらに、バス/ミッドレンジの最適化されたデザインによりツイーターの優れたウェーブ・ガイドが形成されます。これらにより、リスニング・ポジションへ均一かつダイレクトなサウンドを演出し、このサイズのモニターでは考えられないほどの正確なサウンドを提供しています。

180Wものパワーと最高100KHzの周波数特性を実現した強力な出力ステージによって電気信号が音響出力へダイレクトにコンバートされます。また、ファイン・チューニングのためにベース/ハイトーン・イコライゼーションも用意。オーディオまたはビデオ編集でのメイン・ニアフィールド・モニターおよびコンソールでのブリッジ・モニターに適しています。

C8-Coaxの技術仕様:
入力:XLR(2番HOT)、+4dBv、10 kΩ
入力レベル: -10dB〜+6dBまでコントロール可能
シャーシ:
同軸
1.45インチ・ネオジウム・ツイーター
8インチ・カーボンファイバー・コーン
パワー:80 W + 180 W(最大SPL: 106dB)
周波数特性:42Hz〜28kHz(±3dB)
イコライゼーション:ベース/ハイトーン・チューニング(±6dB)
サイズ:高240mm x 幅240mm x 奥300mm(ヒートシンク除く)、8.0kg

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KS Digitalの日本の代理店はMI7です。
http://www.mi7.co.jp/products/ksdigital/

MI7は以前Cycling74 Max関連のインタビューをしていただいたり、サウンドレコーディングマガジンの企画でパッチと記事を提供していたり、Maxには僕が作ったパッチも2つ付属してますね。何かとご縁がある会社です。

アーティスト・パッチ|インタビュー|レビュー
http://www.mi7.co.jp/products/cycling74/interviews/

今までKRK使ってたのですが、全然これがベストではないというイライラが何年か続いていて、だましだまし使ってたのですが
楽曲製作だけではなく、音響ソフトウェアの開発案件とかでそれなりにシビアに音を聞き分けなければいけない難易度が高いものが増えてきて
スピーカーがそんなに良く無いから作り込めないという状況をなんとかしたいと思っていました。

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そこでアコースティックフィールドの久保さんにモニタースピーカーを買い替えたいという相談したところ、僕の音の感じからだとKS Digitalがいいのではとのこと。
いろいろ僕が作る音を聴いてくれているエキスパートの意見はとても重要です。

その後久保さんのはからいで、MI7さんまでお邪魔して一気に数種類視聴させていただきました。
そこで断然COAX C8がいいなと思いこちらに決定。
C5もいいのですが、僕の使い方だとC5の場合ぎりぎりで低域のレンジが足りず、ウーハーが無いと確認しきれない音が多かったのでC8です。
どちらにするか、最後まで迷っていたので、C5とC8の聴き比べをあらためてできたのは大きいです。
普通8インチというとけっこうな広さのルームじゃないと鳴らないのですが、C8はスタジオではないニアフィールド環境のことをしっかり考えて設計されているので問題ありません。

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実はKS Digitalは前にスタジオで聴いたことがあって、ウーハー鳴ってないんですか?と驚いたほど低域の再生能力が高くて、いいなと思ってたのですが
久保さんの話ではヘッドフォンして確認するような繊細な高域の作業とかもKSはもってこいとのことだったので
高域もちゃんとしてるならKS Digitalで決まりだなというところに落ち着きました。
多くの低音ががっつり出るスピーカーの高域は変な感じになっているのですが、KS Digitalは全くそんな心配がいりません。
低域からハイレゾの音域までクリアに抜けてくるアンプなんて他に聴いたことがありません。
ムジークも検討したのですが、ムジークよりKS Digitalのほうが重心が低い音の再現性が高いです。

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しかしながらこれがまた、手に入りにくい。
母校である東京芸大に最近たくさん入ったという話を友人から聞いていて、僕自身も携わった放送局の案件でがっつり数十台入ってるので
もしやこれらが原因なのではと思ってたけど、やっぱりそんな感じだったみたいです。自業自得というか。笑

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現在は徐々に在庫復活してきてるようなので、気になってる人は取り扱い店舗をチェックしてみるといいと思います。

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KS Digital COAXシリーズは同軸と呼ばれるタイプなのですが、同軸というのは点音源というコンセプトで2wayスピーカーのツイーター部分とウーハー部分が同じ軸上にあることで位相ずれを発生させずに全ての周波数を均一に出力するというものです。

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リスニングポイント内でスイートスポットを外れると音が変になるというようなことが無いので非常にモニタリングがしやすいですし、設置の自由度も高いです。
従来モニタースピーカーは数メートル離れ無いと本来の力を発揮できなかったのですが、同軸だと1mという距離でも全然使えます。

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COAXシリーズの振動膜はカーボンファイバーです。
この引き締まったクリーンな低域と中域がパキっとした瞬発力がしっかりした音が好きな理由がわかってしまいました。
子供の頃、音と手に戻ってくる感触が好きで使ってたカーボンファイバーのバットの質感とかなり近いんです!
いや、もちろんスピーカーはバットじゃないのであんなバチバチした音しか出無いわけではないですが、タムの音なんかを聴くと野球を思い出します。

よく知る友人に作品聴かせて、あらゆる作品の音使いで共通してパキっとした独特のアタック感ある音が好きということを指摘されたことがあるのですが、その好みの理由はもしかしてバッティング由来なのかもしれないです。

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低域と高域は裏の端子にドライバーを差し込んで調整を行うことが可能です。
C8は8インチのスピーカーユニットが搭載されているのですが、その最小限のエンクロージャーのデザインがすばらしいです。
スピーカーはエンクロージャーによってものすごく音が変わるのですが、KS Digital C8に関しては見た目のコンパクトさから想像できないほど低音が出ます。

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今まで50Hz以下の低域はイアフォン等に頼って音を作ってたのですが、スピーカーできっちりモニタリングできるようになったのは大きいです。
ありがちな低音がブンブンいってるだけで他が全部こもるようなスピーカーではありません。
低域と繊細な高域が共存可能なので音が凄く綺麗です。

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KS Digital C8はquelltllでやっているようながっつり低いサイン波のベースが入っていてキックがガンガン入るようなクラブミュージックのビートにはもってこいの音が出せますし
それだけでなく、クラシックのピアノやオーケストラ作品の音もものすごく綺麗に出ます。
この両極端な音楽両方にフィットするスピーカーなんて普通無いのではと思ってたのですが、KS Digitalは唯一の答えかもしれません。
僕みたいに、クラシック、現代音楽からロック、クラブミュージックまで扱う音楽家にとってこれ以外の選択肢は無いというほどの答えを見つけてしまった感じです。

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以下KS Digitalを検討する際に参考になるサイトです。

ニアフィールド設計のドイツ産2ウェイ同軸パワード・スピーカー
http://rittor-music.jp/sound/productreview/2012/11/1720

モニタースピーカー導入計画!後編 知っているようで知らない、試聴の時はココを聴こう!
http://pro.miroc.co.jp/2013/05/16/speaker-2/