Fender 57 Champと玉転がし沼

Posted カテゴリー: Guitar

DSC06927

この記事はFender 57 Custom Champとその真空管交換にまつわる沼記事で、随時アップデートします。

「やっぱりJJが好き。」

と思ってたけど、Fender 57 Champに合わせる真空管は案外そうでもないのかもしれないと。
MATCHLESSやDivided by 13のハイエンドブティックギターアンプにはJJの繊細な高域の再現性が本当に合うんだけど、Champのようなローファイさを魅力にしたアンプの場合、個性が死んでしまってるような気も。
これは玉転がし沼が待ってそうなギターアンプです。

DSC06844

5F1回路をハンドワイヤードで再現しているCustom Champはピッキングのレスポンスは素晴らしいです。右手で音色をコントロールできます。
8インチ4Ωのウェーバーのアルニコスピーカーはこのために開発されたもの。
スピーカーにも沼があってジェンセンかウェーバーかという究極の選択があったりします。
ジェンセンは復刻版の12インチのアルニコがパリパリ枯れた感じですごくよかったので8インチにも期待してます。いつか試すかも。

DSC06889

ボリュームをあげていくと10時方向くらいからクランチし始め13時あたりで完全に歪んだ音になります。
1ボリュームのアンプのそのへんのグラデーションは素晴らしいです。
Champは小型アンプなので低音の再現性は低いため、結構オーバードライブペダルでもエフェクターくささを感じにくいためマーシャルなどの大型アンプ用のディストーションペダルを探すのよりは選択肢は広いと思います。
エフェクターはどうしても低音をカットする構造になってるものが多く、そういうものは踏んだ瞬間に低音がスカスカになるのを大型アンプを使うときはどうしても感じるものです。

DSC06953

Fender / ’57 Custom Champ

【スペック】
●Series:Custom
●Amplifier Type:Tube
●Height:12.5″(31.8cm)
●Width:13.5″(34.3cm)
●Depth:7.6″(19.3cm)
●Weight:15lbs(6.80kg)
●Speaker:8″ Weber Special Design with Alnico Magnet×1
●Inputs:2(14″, Normal and Bright)
●Channels:1
●Wattage:5W
●Preamp Tubes:12AY7×1 or 12AX7×1
●Power Tubes:6V6×1
●Cabinet Material:Finger-Joined Solid Pine
●Covering/Grille Cloth:Bassman
●Handle:Vintage-Style Leather with Nickel Mounting Hardware
●Knobs:Chicken-Head Style Pointer

DSC06846

とりあえず自宅に眠ってたSovtekとElectro-HarmonixとTung SolとJJの12AX7管を1時間で200回くらい取っ替え引っ替えして音を比べた結果、結局デフォルトでついてた元ネタがわからないFenderロゴの12AY7が一番コンプ感ローファイ感があっていい味だすという結論。
DSC06900

6V6パワー管はグルーブチューブのロシア管がもともとついてたのですが、JJをテスト。Fenderロゴの12AY7との組み合わせだとあんまりしっくりこないかも。JJはやっぱりハキハキしてます。中低域の太さを感じたいならGTロシアのほうがいいです。でもこれもプリ管との組み合わせ次第。
Tung Solの12AX7と組み合わせてみた結果JJの場合はこのほうがいいかも。

DSC06853

オーディオマニアの真空管選びと違って楽器の真空管選びはタッチレスポンスに影響するという身体の延長みたいな面があるからけっこうシビアなセレクトが必要です。
何も考えないでもともとついてるものを使うんでも全然いいんですが、やはり微妙にでも求める音色に近づけるために妥協なきチューニングしたいというものなので。

DSC06862

とりあえず12AX7よりゲインが低い12AY7でボリューム上げながら考えるのが正解な気がするので、12AY7を秋葉原に買いに行って数種類試そうかなと。
Champってプリ管、パワー管、整流管が一つづつあるだけだから交換難易度低くて逆に沼になりやすいです。
プリ管やパワー管は比較的音色の違いがわかりやすいのですが、整流管についてはあれこれ交換して試したことはないのと、ちょっとやそっと比較したくらいではたして違いが自分の耳で聞き取れるのかという不安も。

DSC06921


第一次結論

フェンダーの純正の真空管の組み合わせはすばらしい。
プリ、パワー、整流のバランスでフェンダーらしい音が出るようにしっかりセレクトされているのではないかと信じられるほどデフォルトの組み合わせがすばらしく、どれか一つを交換しただけではこれじゃない感が出てきて沼が始まる。特にプリ管がフェンダーロゴで、本当のメーカーが伏せられているため、この音が気に入ったとしても寿命が来てからの再現が難しいため、普通に流通している真空管に交換したい気持ちになる。
DSC06881


第二次結論

プリ管を暖かくしてパワー管をシャープにするか、プリ管をシャープにしてパワー管を暖かくするかの二択になると思いますChampの場合。
両方シャープにしてしまうと小型の練習用トランジスタアンプのような響きになりかねない。
反対に両方暖かいチューブにしてしまうと、サイズが小さいキャビとスピーカーユニットということもあり音がこもりすぎる感じがある。
2018年6/22現在、プリ管をTung Solの12AX7、パワー管をJJという組み合わせにしているが、プリ管をFenderの12AU7、パワー管をグルーブチューブのロシア管という組み合わせも十分にすばらしくこのどちらかの組み合わせがベスト1,2を争ってる感じです。

DSC06964