Cycling ’74 Max8と立体音響/バイノーラルと生成音楽

投稿日: カテゴリー: 芸術・美学Max/MSP活動・告知

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今年はスポーツみたいな体感のモジュラーシンセのベースミュージックじゃないほうの、シリアスな電子音響のイマーシブマルチチャンネルのライブセットも始めようと、今までインスタレーション用に開発をしてきたCycling ‘74 Maxプログラムをライブ演奏用に改良しました。

頭の中の三次元音楽をいかにライブやYouTubeで再現するかというところで様々な技術を駆使してダウンコンバートをしてようやくリアリゼーションしてるという感じです。ライブだったら8chキューブくらいの配置でできると理想的。音が取り囲むサラウンドみたいなものではなく、音だけで構成された三次元空間の中に入っていくような没入感を求めています。いわゆる音楽体験とは少し違った音響体験なのかもしれません。


Akihiko Masumoto – Transcription Session Vol.013 (Max/MSP, Johannes Ockeghem)

Concept : Akihiko Matsumoto
Composition / Operation : Akihiko Matsumoto
Programming : Akihiko Matsumoto
Sound Material : Johannes Ockeghem Requiem
Generative Software : Cycling ’74 Max8
Binaural Decorder : IRCAM Spat
Audio I/O : RME Fireface UCX
MIDI Controller : Novation LAUNCH CONTROL XL, Beatstep Pro
Drums : Kick/Bass (https://gum.co/KkhZe)
Mix : Ableton Live10
Camera : Sony a7RII(Nokton 40mm f1.4)


Akihiko Masumoto – Transcription Session Vol.016 (Max/MSP, J.S. Bach)

Concept : Akihiko Matsumoto
Composition / Operation : Akihiko Matsumoto
Programming : Akihiko Matsumoto
Sound Material : J.S. Bach Well-Tempered Clavier Book 1
Generative Software : Cycling ’74 Max8
Binaural Decorder : IRCAM Spat
Audio I/O : RME Fireface UCX
MIDI Controller : Novation LAUNCH CONTROL XL, Beatstep Pro
Drums : Kick/Bass (https://gum.co/KkhZe)
Mix : Ableton Live10
Camera : Sony a7RII(Zeiss Sooner 55mm f1.8)


Akihiko Masumoto – Transcription Session Vol.009 (Max/MSP, Debussy, Noise)

Concept : Akihiko Matsumoto
Composition / Operation : Akihiko Matsumoto
Programming : Akihiko Matsumoto
Sound Material : Claude Debussy Piano Preludes , Noise
Generative Software : Cycling ’74 Max8
Binaural Decorder : IRCAM Spat
Audio I/O : RME Fireface UCX MIDI Controller : Novation LAUNCH CONTROL XL
Camera : Sony a7RII(Nokton 40mm f1.4)


Akihiko Masumoto – Transcription Session Vol.008 (Max/MSP, Ravel, Noise)

Concept : Akihiko Matsumoto
Composition / Operation : Akihiko Matsumoto
Programming : Akihiko Matsumoto
Sound Material : Maurice Ravel Orchestra Work, Field Recording
Generative Software : Cycling ’74 Max8
Binaural Decorder : IRCAM Spat
Audio I/O : RME Fireface UCX
MIDI Controller : Novation LAUNCH CONTROL XL
Camera : Sony a7RII(Nokton 40mm f1.4)
Drums : Roland Boutique TR-08
Mix: Ableton Live10

中身は非常にコンセプチュアルなプログラムになっていて、最新シングル「Preludes for Piano Transcription」から続く作曲と編曲と演奏の中間にある過剰編曲のシリーズのライブ版です。簡単にいうとレディメイドのオーディオファイルをプログラムによって特殊演奏するもので、デジタル時代の作曲とも演奏とも違うような新しい音表現の追求です。作曲家の書法が全開に発揮された原型を留めない編曲のようなものです。
この手法は僕の作家性がふんだんに取り込まれているので、ドビュッシーらしさは最大でも半分までしか顔を見せないようにプログラムの開発を追い込んでます。作曲と編曲、演奏、即興、生成の中間のような全く新しい方法で音楽/音響が生み出されてます。
素材を何にするかで無限に作品バリエーションが作れますし、リアルタイム駆動可能なので、サウンドスケープの中に設置して、現実を変容させるようなインスタレーションにもしたいとは思ってますが、これは展示のハードルがかなりたかそうです。

新作Preludes for Piano Transcription リリース

しばらく毎日のようにインプロライブセットをユーチューブ公開しつつ、その演奏の特徴を分析して、今度はインスタレーションのオートマティックに駆動するアルゴリズムをブラッシュアップするような循環で両輪を更に仕上げていこうかと。
しかし、モジュラーシンセと違ってMIDIコンがやはり演奏には使いにくいです。。
MIDIコンは整然とレイアウトされすぎてて、迷子になってしまい、どのダイアルが何の機能なのか覚えられないです。
これだと目視しないと演奏が出来ないし、演奏のタイミングが恐る恐るになってタイトにキレキレな展開などが作れないです。
Abletonに対するPUSHみたいに、Max専用のコントローラが欲しいです。モジュラー式に自由に組めるような。そうしないとMaxのプログラムにフィジカル操作が追いつかないです。