Fender ’57 Custom Champと球転がし沼

投稿日: カテゴリー: Guitar

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この記事はFender 57 Custom Champとその真空管交換にまつわる沼記事で、随時アップデートします。

「やっぱりJJが好き。」

と思ってたけど、Fender 57 Champに合わせる真空管は案外そうでもないのかもしれないと。
MATCHLESSやDivided by 13のハイエンドブティックギターアンプにはJJの繊細な高域の再現性が本当に合うんだけど、Champのようなローファイさを魅力にしたアンプの場合、個性が死んでしまってるような気も。
これは玉転がし沼が待ってそうなギターアンプです。
ギターアンプを買うたびにけっこういろいろ試しているのですが、2,3年すっかり忘れて真空管の抜き方の力加減も忘れているほどでしたが、また再び音のために実験する意欲が。

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5F1回路をハンドワイヤードで再現しているCustom Champはピッキングのレスポンスは素晴らしいです。右手で音色をコントロールできます。
8インチ4Ωのウェーバーのアルニコスピーカーはこのために開発されたもの。
スピーカーにも沼があってジェンセンかウェーバーかという究極の選択があったりします。
ジェンセンは復刻版の12インチのアルニコがパリパリ枯れた感じですごくよかったので8インチにも期待してます。いつか試すかも。

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ボリュームをあげていくと10時方向くらいからクランチし始め13時あたりで完全に歪んだ音になります。
1ボリュームのアンプのそのへんのグラデーションは素晴らしいです。
Champは小型アンプなので低音の再現性は低いため、結構オーバードライブペダルでもエフェクターくささを感じにくいためマーシャルなどの大型アンプ用のディストーションペダルを探すのよりは選択肢は広いと思います。
エフェクターはどうしても低音をカットする構造になってるものが多く、そういうものは踏んだ瞬間に低音がスカスカになるのを大型アンプを使うときはどうしても感じるものです。

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Fender / ’57 Custom Champ

【スペック】
●Series:Custom
●Amplifier Type:Tube
●Height:12.5″(31.8cm)
●Width:13.5″(34.3cm)
●Depth:7.6″(19.3cm)
●Weight:15lbs(6.80kg)
●Speaker:8″ Weber Special Design with Alnico Magnet×1
●Inputs:2(14″, Normal and Bright)
●Channels:1
●Wattage:5W
●Preamp Tubes:12AY7×1 or 12AX7×1
●Power Tubes:6V6×1
●Cabinet Material:Finger-Joined Solid Pine
●Covering/Grille Cloth:Bassman
●Handle:Vintage-Style Leather with Nickel Mounting Hardware
●Knobs:Chicken-Head Style Pointer

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とりあえず自宅に眠ってたSovtekとElectro-HarmonixとTung SolとJJの12AX7管を1時間で200回くらい取っ替え引っ替えして音を比べた結果、火傷。
もうすぐに交換しないと音わからなくなるのです。
録音してしまえばいいのかもしれませんが、マイクが一ミリずれただけでもまるで音色は変わってしまうので実験の精密なマイキング難易度からして却下。普通に高速でいれかえまくるという手法をとってます。

結局デフォルトでついてた元ネタがわからないFenderロゴの12AY7が一番コンプ感ローファイ感があっていい味だすプリ管という結論。
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https://www.instagram.com/p/BkXSH9cgNCw/

6V6パワー管はグルーブチューブのロシア管がもともとついてたのですが、JJをテスト。Fenderロゴの12AY7との組み合わせだとあんまりしっくりこないかも。JJはやっぱりハキハキしてます。中低域の太さを感じたいならGTロシアのほうがいいです。でもこれもプリ管との組み合わせ次第。
Tung Solの12AX7と組み合わせてみた結果JJの場合はこのほうがいいかも。

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オーディオマニアの真空管選びと違って楽器の真空管選びはタッチレスポンスに影響するという身体の延長みたいな面があるからけっこうシビアなセレクトが必要です。
何も考えないでもともとついてるものを使うんでも全然いいんですが、やはり微妙にでも求める音色に近づけるために妥協なきチューニングしたいというものなので。

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とりあえず12AX7よりゲインが低い12AY7でボリューム上げながら考えるのが正解な気がするので、12AY7を秋葉原に買いに行って数種類試そうかなと。
Champってプリ管、パワー管、整流管が一つづつあるだけで、コントロールはボリューム一つでトーンもないから交換難易度やセッティング難易度が低くて逆に沼になりやすいです。
プリ管やパワー管は比較的音色の違いがわかりやすいのですが、整流管についてはあれこれ交換して試したことはないのと、ちょっとやそっと比較したくらいではたして違いが自分の耳で聞き取れるのかという不安も。

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とりあえず真空管についてはネット上にも膨大な情報があるのでリサーチもしつつ自分でも試しつつ。
http://6120.at.webry.info/201311/article_2.html

https://www.digimart.net/magazine/article/2014070700662.html

https://blog.goo.ne.jp/chicago51/e/16a267442dd4bf2881370f07bf8fd9ac

https://guitar-hakase.com/8044/

http://www.cfe.co.jp/groovetubes/6v6series.html

http://www.cfe.co.jp/groovetubes/pretube.html

http://nw-electric.way-nifty.com/blog/2014/06/post.html

販売店
https://www.yodobashi.com/category/22052/500000073035/500000073348/500000073352/500000073354/

https://www.soundhouse.co.jp/search/index/?x=0&y=0&search_all=真空管&s_large_category_cd=&s_mid_category_cd=&i_type=a

http://dp00000116.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2412550&csid=0

https://www.amtrans.jp

http://apollodenshi.o.oo7.jp

http://www.garrettaudio.com/tubelist.html

https://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_nr_n_1?fst=as%3Aoff&rh=n%3A5329178051%2Ck%3A12AU7&keywords=12AU7&ie=UTF8&qid=1529772935&rnid=2321267051

http://www.sakurayadenkiten.com/eshopdo/refer/cid6s0m0.html

第一次結論

フェンダーの純正の真空管の組み合わせはすばらしい。
プリ、パワー、整流のバランスでフェンダーらしい音が出るようにしっかりセレクトされているのではないかと信じられるほどデフォルトの組み合わせがすばらしく、どれか一つを交換しただけではこれじゃない感が出てきて沼が始まる。特にプリ管がフェンダーロゴで、本当のメーカーが伏せられているため、この音が気に入ったとしても寿命が来てからの再現が難しいため、普通に流通している真空管に交換したい気持ちになる。
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第二次結論

プリ管を暖かくしてパワー管をシャープにするか、プリ管をシャープにしてパワー管を暖かくするかの二択になると思いますChampの場合。
両方シャープにしてしまうと小型の練習用トランジスタアンプのような響きになりかねない。
反対に両方暖かいチューブにしてしまうと、サイズが小さいキャビとスピーカーユニットということもあり音がこもりすぎる感じがある。
2018年6/22現在、プリ管をTung Solの12AX7、パワー管をJJという組み合わせにしているが、プリ管をFenderの12AU7、パワー管をグルーブチューブのロシア管という組み合わせも十分にすばらしくこのどちらかの組み合わせがベスト1,2を争ってる感じです。

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第三次結論
2018年6/24現在、プリ管をTung Solの12AX7、パワー管もTung Solの6V6という組み合わせに最大の満足感を得る。特にTung Sol 6V6の太くコンプレッションがかったようなタイトな低域に存在感がある感じは魅力的で、これを前提にプリ管、整流管を考えたがプリ管もTung Solがいいようだ。
整流管はJJでもRUBYでもいい。RUBYのほうがやや紙っぽいオールドフェンダートーンを奏でるが、JJでも大きく劣る感じではなく不満はない。
ここでギター側にも熟考の余地を感じる。
Fat’60sを搭載したアルダーボディーローズ指板の61ストラトとFat’50sを搭載したアルダーボディーローズ指板の62ストラトで比較しているが、Fat’50sで最高と思える真空管の組み合わせがFat’60sではちょっとこもりぎみとなることは多いようで、Fat’60sに合わせるとFat’50sがことのほかシャキシャキしすぎてしまうこともある。
このあたりがレンジが狭い小型アンプの真空管セレクトが難しい壁。


第四次結論
下記のスピーカーエージング用の音源を使い、Champ側のボリューム4くらいで30時間ほどスピーカーを駆動させてみたがかなりスピーカーの出音が変化してきた。

スピーカー、ヘッドフォンのエイジングのための音楽「White Noise Field」


シャキシャキしていた音は幾分マイルドになったため、また真空管選びは振り出しに戻りそうです。
ただスピーカー自体の音には粘りが出て特にクリーンでも味がある感じでかっこいい音になったように感じる。ウェーバーやジェンセンのアルニコスピーカーはセラミックスピーカーと比較して特にエージングが重要のようだ。