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音楽の自動生成と20世紀以降の作曲の課題

ジェネラティブというよりオートマティックという言葉の方がしっくりくるAbleton M4L使った新種の作曲法を探ってます。作曲法というか松本作品の自動生成システムです。
自分が最近のモジュラーシンセの即興ライブ用に開発したフレーズ生成アルゴリズムが入ってるけど構成が違うから少し表情が違う音楽に仕上がります。

時間軸の使い方が僕の即興より構築された感じで。
パラメータ調整やミックスもしてない一発録りみたいな方式です。作者も鑑賞者も同時に初めて生まれる瞬間に立ち会うという超特殊なプロセス。イエスノーでバッサリ作品として成り立たせるか捨てるかの切り分けができます。
作家の審美眼を持って「選ぶ」っていう行為は20世紀以降の芸術の最重要行為で、むしろ「作る」行為よりも大事だったりしますしね。

世界最速クラスの作曲スピードにはなったけど、作曲ってDJに近くなってくることを再確認。ひたすら作家の審美眼に刺さるいい曲が生成されるまでガチャるだけ。マクロ作曲法みたいなものです。

しかし多くの音楽家はこういうシステムを構築できた暁に、果たして自分は音楽が好きなんだろうかとか作曲が好きなんだろうかとか疑問に思うのではないでしょうか。ボタン一つで自分風の作品がAI以上のクオリティーで仕上がるときに、急に音楽に冷めてしまうという音楽家もたくさん出現する予感がします。

コンピューター以降のテクノロジーによってもたらされる価値の大暴落は音楽の世界では作曲が1番あるのかもしれません。

開発が終わった今自分がやる作業はひたすら生み出される楽曲に合否を与える選別のみです。
それでも現れてくる作家性。
デュシャン以降のセレクトとキュレーティングというアートの本質に専心するための生成プログラム。

パラメータ調整でこういう作風もできます。
20曲弱YouTubeに公開してみました。今月中にあと80曲くらいは作って大量にアップロードしてその中で特に再生回数多いものをセレクトして、細かいアレンジを煮詰めてリリースしようと思ってます。

自分の感性も信じますが、大衆の見えない力みたいなものも応用していきたいので。