SONY NEXユーザーにおすすめのCONTAX Gマウント ZEISSレンズ

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SONY NEXユーザーにおすすめのレンズはCONTAX Gマウントです。
安い、コンパクト、高画質。文句ありません。

まずはCONTAX Gレンズの描写性能を実際の写真で紹介します。
flickrにはオリジナルサイズでアップしてあるので、ドットバイドットで写真の細部を見てみるのもいいかもしれません。

☆Biogon 28mm F2.8

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ビオゴン(Biogon)はルートヴィッヒ・ベルテレが発明した広角レンズです。レンジファインダー用のため対称設計が可能なため後玉もかなり飛び出してます。
レンズガードがあるため、ガードがボディーに当たる場合があります。
全てのNEXシリーズにおいて当たるわけではないようです。

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8)

ストラトキャスター / Stratocaster
(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8)

ビオゴンは鮮明で歪みの無い描写が特徴で、直線がどこまでも直線だったりするので、建築写真にも良いですが、クローズアップフィルターを装着して被写体に思いっきり近づいて広角の接写も面白いです。
ここまで寄った場合、多くの広角レンズはレンズの歪みが目立って、物体の形が気持ち悪く変形してしまいがちですが、ビオゴンはそんなことはありません。

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Biogon T* 28mm F2.8 + クローズアップフィルターNO.5)

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☆Planar 45mm F2

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プラナー(Planar)はパウル・ルドルフが1897年に発明したレンズです。レンズコーティング技術が発達する以前はその実力を発揮できなかったのですが、T*コーティングなどが発達してからはZeissの人気の中心的レンズです。
とろけるようなボケと合焦部の繊細さが独特の透明感を生み出します。\

F2の明るさの45mmという標準域は50cmまで寄ることができるため、風景から物撮りまで、使える場面が多いでしょう。
SONYの標準レンズ、SEL50F18と比較すると色合いがSONYのほうが暖色系です。
色のこってりさと透明感、自然なぼけかたはプラナーのほうが上です。

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Planar T* 45mm F2)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Planar T* 45mm F2)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Planar T* 45mm F2)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Planar T* 45mm F2)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Planar T* 45mm F2)

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☆Sonnar 90mm F2.8

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ゾナー(Sonnar)はルートヴィッヒ・ベルテレによって1929年に発明されました。
中望遠系のレンズに採用されることが多い構成ですが、SONYからは広角のSEL24F18がSONNARとして出ています。

90mmという焦点距離のG SONNARはNEXのシステムには存在しないため、魅力的です。
SONYのEマウントの単焦点レンズは最長50mmで、それ以上のものはズームレンズしか存在しません。
90mmは35mm換算で135mmなため、望遠のSONNARとしておおいに活用できます。
最短撮影距離は100cmなので、寄ることはできませんが、被写体が浮かび上がるような効果がある焦点距離なため物撮りにも面白いです。

望遠レンズというと、一眼レフ用だとまず巨大なレンズになるのですが、G SONNARはレンジファインダー用のレンズのためNEXに装着するとズームレンズ(新しい方ではない)と同じくらいの長さで済みます。

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8)

SONNAR 90mm もクローズアップフィルターを組み合わせてかなり接写できるようになるので、幅が広がります。

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8 + クローズアップフィルターNO.5)

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(SONY NEX-5N / Carl Zeiss Sonnar T* 90mm F2.8 + クローズアップフィルターNO.5)

NO.5だと10cmくらいまで被写体に接近できるようになります。
マクロレンズもいいですが、通常愛用しているレンズ+クローズアップフィルターで接写するのも味があっていいです。

最近はSONYのNEXが採用するEマウントレンズもだんだんとラインナップが揃ってきました。
NEXの発表当初からしばらくは35mm等の換算50mm前後になる標準域の単焦点レンズが無く、マウントアダプター経由で他社のレンズを使っていた人も少なからずいると思います。

そこで、オールドレンズブームなどもあったわけですが、オールドと呼ぶには新しすぎる90年代の設計のCONTAX GレンズはNEXユーザーにおすすめのレンズです。

参考:
SONY NEXとオールドレンズ
http://akihikomatsumoto.com/blog/?p=36
ミラーレス一眼+ヘリコイド付マウントアダプタでLeica Summarを拡張
http://akihikomatsumoto.com/blog/?p=709

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CONTAXのGシリーズは比較的新しいので、写りは現代的です。
元々京セラが出していたレンジファインダーカメラ用のレンズなのですが、オートフォーカス専用のためミラーレスカメラの登場まで他のメーカーのカメラに取り付けることができず、死蔵されていました。
NEXのマウントアダプターはAF用のレンズをマニュアルでフォーカスしてしまうmetabonesの製品などがあるので、CONTAX Gレンズを活用する道が開けたのです。

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レンズ名 構成 焦点距離 画角 絞り最大/最小 合焦 最短距離 前ネジ径 直径 突出 質量 製造国 発売 希望小売価格
ホロゴンT*16mmF8 3群5枚 16mm 106度 F8固定 マニュアルフォーカス 0.3m なし 57mm 11.0mm 120g ドイツ 1994年 28万円
ビオゴンT*21mmF2.8 7群9枚 21mm 90度 F2.8/F22 オートフォーカス 0.5m 55mm 59mm 35.5mm 200g 日本 1996年 12万円
ビオゴンT*28mmF2.8 5群7枚 28mm 75度 F2.8/F22 オートフォーカス 0.5m 46mm 56mm 30.5mm 150g 日本 1994年 5万7000円
プラナーT*35mmF2 5群7枚 35mm 64度 F2/F16 オートフォーカス 0.5m 46mm 56mm 31.5mm 160g 日本 1996年 4万7000円
プラナーT*45mmF2 4群6枚 45mm 50度 F2/F16 オートフォーカス 0.5m 46mm 56mm 38.5mm 190g 日本 1994年 3万7000円
ゾナーT*90mmF2.8 4群5枚 90mm 27度 F2.8/F22 オートフォーカス 1.0m 46mm 56mm 63.0mm 240g 日本 1994年 4万7000円
バリオゾナーT*35-70mmF3.5-5.6 8群13枚 35-70mm 62度-35度 F3.5-5.6/F22 オートフォーカス 1.0m 46mm 60mm 54.0mm 290g 日本 1999年 12万5000円

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NEXで利用可能なレンズのラインナップはBiogon21mm、Biogon28mm、Planar35mm、Planar45mm、Sonnar90mmあたりです。
35mmを除いて、SONYのEマウントには無い焦点距離です。
単純に焦点距離のバリエーションとして考えても魅力的です。
なにより、Gシリーズは35mmフルサイズ用なので、今後フルフレームのNEXが開発された場合にも流用が可能です。
Eマウントは完全にAPS-C専用に設計されているため、NEXのセンサーがフルフレームになった場合にレンズを買い替えなければなりません。
そういう意味でも、Eマウントよりも35mmサイズ対応のレンズを揃えていくほうが結果的に経済的になる人もいるでしょう。

Gマウントレンズは中古市場の価格も2万円前後でZEISSレンズとしてはかなり安いです。SONYのZEISSレンズは10万くらいすることを考えると、なかなか手がでませんが、2万程度で同等の描写が得られると思えばかなりのコストパフォーマンスです。

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しかし、Gシリーズ用のZEISSの画質は素晴らしい!オールドツァイスとは違ってレトロ感はありません。
キットレンズよりも遥かに高解像度な画像が撮影できます。SONYのキットレンズSEL18-55も悪くないのですが、画像を拡大するとピントが合ってるはずの部分でもぼやけており、1ピクセルにこだわってものづくりをしている人には性能の限界を感じるでしょう。

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数10年前のオールドレンズとは違い、Gマウントレンズは発色、シャープネスともに現代的な写りです。
ZEISSレンズ全般に言えるかもしれませんが、階調が豊かなので、陰の部分がつぶれずに記録されます。
こういう特徴は特に鏡面っぽい金属を撮影したときの質感が瑞々しくなります。

RAWなどで撮影した場合にソフト上で露光量をあげていくと、暗い部分でもきっちり階調が生きていることがわかります。
このあたりはコンパクトデジカメなどではつぶれてしまい、どんなに持ち上げてもなだらかな光の変化を得られないことが多いです。

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CONTAX G をおすすめする理由として、サイズのコンパクトさがあると思います。
マウントアダプター経由で他社レンズを使う場合、フランジバックの関係でM42マウントなどは大げさなサイズになることが避けられないのですが、CONTAX Gマウントはコンパクトに収まります。

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一般的な一眼レフ用のレンズは大型ですが、CONTAX Gシリーズはレンジファインダー式のカメラなため、ミラーのために犠牲になっていたサイズや設計の自由度が高いそうで、単に小さいというだけでなく、一眼レフを凌ぐ画質もありうるレンズです。

ーレンジファインダーの特徴(wikipediaより引用)ー

利点としては本体を一眼レフカメラよりコンパクトにできること、一眼レフカメラのようなミラーボックスを持たないのでフィルム面直前にまで後玉が突き出したような設計のレンズも使用可能でレンズ設計の自由度が高いことが挙げられる。またミラーが存在しないのでシャッター時のショックや音が小さい傾向にあるため、カメラぶれを軽減することができ、またスナップ写真において好都合とされる。

欠点としてはレンズとファインダーの光学系が分かれているため撮影範囲を確認するにはレンズの焦点距離に見合ったビューファインダーを用意する必要があること、パララックスを完全には補正できないこと、撮影用レンズとファインダーのどちらかの調整が狂っても気付きにくく素早く対応できないこと、またピント合わせ方式の都合上最短撮影距離がある程度長くなることが挙げられる。接写用アタッチメントを用意することで近接撮影を可能にしたレンズも存在するが、超近接撮影に関してはレンジファインダーカメラでは対応できない。 後には複数の枠(フレーム)がファインダーに内蔵されるようになったが、枠が内蔵されていない焦点距離については外付けファインダーが必要になり、またその場合は距離計とファインダーが別になってしまうので迅速な撮影が不可能になる。

また距離計の基線長がカメラの大きさによって制限されるため、望遠レンズ装着時のピント精度に限界が生じる。一部メーカーではレンズとカメラの間に後付け装着して一眼レフカメラ化するアタッチメント(レフボックス)を用意しており、これを使用することにより望遠レンズでの確実なピント合わせが可能になるが、この場合利点であったコンパクトさは全く失われ、元々一眼レフカメラである製品と比較して自動化も限界がある。

一方標準~広角レンズにおいては、一眼レフカメラの測距精度が焦点距離の長さに左右される[1]のに対し、どのようなレンズをつけてもピント精度とは無関係のレンジファインダーカメラの方が光学的にはピント精度が高くなるために有利であるものの、レンジファインダー・カメラは距離計との機械的連結が必要となり、その機械的精度を考慮すると一眼レフカメラに対する絶対的優位性は打ち消されるとの考え方もある。

またレンズのフォーカシングと連動しない単体距離計を内蔵しただけのカメラは、通常レンジファインダーカメラに含まれない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9
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レンジファインダー用、一眼レフ用のレンズもミラーレスカメラでマウントアダプターで装着する場合、差はありません。
どちらも液晶やEVFでピントを調整して写真を撮影します。
おそらく、GシリーズよりもNEXでマニュアルフォーカスアシストを利用して液晶画面を見ながら撮影したほうが、このレンズの本領を発揮できるでしょう。
それくらい、Gシリーズのカメラ本体は評判が悪かったようです。

CONTAX Gシリーズのようにレンズがこれだけコンパクトだと今時のミラーレスカメラとレンズ一式を持ち歩いても苦ではありません。
しかも、描写性能がすばらしいので、静止画の撮影に関しては文句のつけようがありません。

ノマドワーカーで、常にアンテナを張って、写真撮影も作品レベルに耐えうるものをしっかりとりたいけれど、一眼レフと大型レンズをごろごろ持ち歩くのは嫌だという人には、SONYのNEXのようなミラーレスカメラとCONTAX Gレンズの組み合わせは魅力的です。

NEXのEマウントレンズは動画撮影も考慮して静かなオートフォーカスを追求したり、純粋に写真撮影機としてのカメラレンズには必ずしも必要無い機能のために大型化している部分もあります。
そんな機能はいらないから小さくしてほしいという需要もあるはずです。
そういう用途でもGレンズは使えます。

写真専用機と割り切った場合にこういったレンズを選択するのもありだと思います。