Max/MSPを用いてドラムマシンを作ってみました。
といっても、市販のリズムボックスのようにフレーズを打ち込んで自動演奏させるものではありません。
フレーズを生成する規則を確率、統計で制御したドラムマシンです。
Autechre(オウテカ)がよく使う手法と言えばわかりやすいでしょうか。
max/mspではitableオブジェクトを使ってリアルタイムに確率データを変更出来るようなパッチになっています。
ここ数年急激にエレクトロニカやエレクトロニックダンスミュージックに閉塞感が生まれ、通常の4つ打ちのビートや反復に基づく音楽に飽き飽きしている人も多いでしょう。
その一つの解決策として、クセナキスが多用した確率、統計学を基にした作曲技法をクラブミュージックにも導入し、新たなビートスタイルを切り開くのも面白いのではないかとわたくしは考えています。
もちろん確率、統計学だけでなく、可能性は無限に広がっています。
現代音楽の技法はこれからの時代のクラブシーンへのアイデアの宝庫です。
パッチや解説はhttp://akihikomatsumoto.com/maxmsp/こちらのサイトにアップ予定です。
(HTML記事を書き次第アップします)
2061:Maxオデッセイ―音楽と映像をダイナミックに創造する!最高の開発環境を徹底解説
リットーミュージック 2006-10 |
Oversteps[解説、ボーナストラック収録、デジパック仕様国内盤] オウテカ BEAT RECORDS / WARP RECORDS 2010-03-03 |