私がギター出身なせいでしょうか。
デジタルのきらびやかなシンセサイザーの音よりアナログの温かい音色が好みだったりします。
デジタルでは物理的なモデリングをしない限りアナログのような揺らいだ音色を作るのは難しく、かえってCPUの消費は激しかったりしてDSPがパーソナルコンピューターでできるようになった初期はなかなか実現がむずかしかったものです。
しかし2010年。
そろそろマシンスペックも向上したので、今こそアナログの良さを見直す機会だと思い、高校生この頃から集めた数々のコンパクトエフェクターをMax/MSPでプログラミングし、ライブ用にM4L(Max for Live)に移植しています。
今回のエフェクターはビッグマフ。
1969年に Bob Myer と Mike Matthews がヘヴィーなサウンドとロングサスティンを出せるBIG MUFFというペダルを開発。
ジミ・ヘンドリクス、カルロス・サンタナ、ピンクフロイドのデイブ・ギルモア、メタリカのベーシスト、クリフ・バートンをはじめとする多くのギタリスト、ベーシストのファズトーンに影響を与えました。90年代に入ってからはKORNのマンキー、ホワイト・ストライプスのジャックホワイト、 レッドホットチリペッパーズのジョン・フルシアンテ、スマッシングパンプキンズのビリー・コーガンなど多くのギタリストがライブにレコーディングに使用しています。
ElectroHarmonix EH3003
ElectroHarmonix |
ファズ特有のギラギラした歪みかたが再現できているのではないでしょうか。
ブースター一段、クリッパーブースターが2段、ハイパスフィルター、ローパスフィルター、ミキサーなど回路を再現しています。
EQなどの値の追い込みまではしていません。
そこまで厳密に同じにしなければいけない理由もないので。
ただし、質感を似せるためにインパルスレスポンスを測定し、フィルタリングしたり細かいところまでやっています。
映像ではギターアンプを通さずラインで音響素材にBIG MUFFをかけているので通常のギターの音とは少し異なるでしょうが、ドラムに通したり、ボーカルに通したり、バイオリンに通したりギターという枠にとらわれない音色作りに手軽に使えるのがプラグインのメリットでしょう。
M4L BIGMUFFの配布予定はありませんが、M4Lユーザーのみなさん、何らかのM4Lエフェクトと交換してシェアしませんか?
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