松本昭彦初のCDアルバム「Preludes for Piano Book 1」が11/16から全国のCD店にてリリースされます。
詳細
http://akihikomatsumoto.com/works/preludesforpianobook1.html
作曲期間自体は半年くらいなのですが事務作業とミックスに1年くらいかかってしまいました。
楽曲の実際についてはあまり事前に説明して聴き方を強制するのもいかにも20世紀的でよくないと思うので、おいおい様々なところで紹介できればと思います。
楽曲のタイトルがそのヒントとなりますが、それを自分で紐解くというアート特有の駆け引きの面白さは作家が答えを提示することで奪いたくはないです。
音楽の歴史というものにも様々な問題があり、現状では音楽の歴史というと西洋音楽の歴史しか体系的に残っていないので、その延長線上に現在を置く以外芸術としての音楽は成り立たないと思う一方で、今は芸術としての音楽は西洋音楽以外の文脈のものが確実にあるという認識をしています。
僕は西洋音楽以外の音楽は我流で身につけてきた一方、クラシック、現代音楽は厳格な教育を受けた人間ですが、学生時代以降は西洋音楽以外の芸術としての音楽の新しいありかたを模索しているつもりです。
それは作曲作品を披露するということ以外のコラボレーションや教育的活動、講演等についても同様です
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しかし現代音楽以外の文脈を芸術であるとは認めない人のほうが今のアカデミズムの主流だと思うので、現代音楽ではないけれど自分の審美眼では確実に芸術であると信じるような領域を見つけて今回のような作品にしています。
この作品が自分自身の活動の次の一歩に繋がればと思います。