ローランドのバイノーラルマイクCS-10EM

投稿日: カテゴリー: Sound, Tool

バイノーラル・マイクロホン・イヤホン CS-10EM バイノーラル・マイクロホン・イヤホン CS-10EM

ローランド 2010-04-23
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ローランドから新しいバイノーラルマイク兼イアフォンが発売されました。
価格も一万円以内で、ブログ検索等で情報を見るとこの価格帯の製品ではかなり良いマイクのようです。

バイノーラル録音はモノラル・ステレオなどと並ぶ録音方式の一つで、ダミー・ヘッドと呼ばれる人間の頭の形をした模型に組み込まれたマイクロフォンで人間の鼓膜に届く音声の状態を頭蓋骨と聴覚器の類似構造にて記録する方法です。このローランドの製品は直接人間の耳に装着して使うことができます。更にイアフォン機能も内蔵しているので、そのまま音も聞こえます。

この方式の録音の特徴はヘッドフォンでの再生時に驚く程のステレオ感で聞こえるという点です。
スピーカー時では半減しますが、かなり特殊な音場を表現できます。
その場の空気感を録音したい場合にもおすすめです。
更に、バイノーラルマイクをつけた状態で自分自身が動くことで音像が目まぐるしく移動し、DAWのパンニングなどでは実現不可能な複雑な動きを音に与えることも可能です。

以下ウィキペディアからの引用

人間が音を聞くときには音源から左右の耳に直接届く音波だけでなく自分自身の耳たぶや体の各部によって複雑に回折・反射した音波も合わせて聞いていて、それらによって音源の位置などを知覚していると考えられる。これらの音波をすべてそのまま記録したものを左右の耳にステレオ・ヘッドフォンで聞かせれば、録音時と同じ音場を感じられるというのがバイノーラル録音の原理である。バイノーラル録音の基本的な方法は実物大の人形の鼓膜の部分にマイクロフォンを埋め込んで録音する方法で、頭部および肩口までを再現したダミー・ヘッド(またはHATS – ヘッド・アンド・トルソー・シミュレータ)と呼ばれるものがよく用いられる。

バイノーラル録音-再生により臨場感が得られるのは人体各部で音波が回折や反射をすることにより干渉が生じ、単に左右の耳と音源間の距離からくる音量差と時間差のみに留まらず周波数特性にも特徴的な影響を与えるからである。この特徴は人体各部の寸法形状と音源の位置との関係によって定まり、これを数式化したものがHRTF(頭部伝達関数)である。HRTFは周囲の音響特性や人体各部寸法形状の個人差に依存するが前者については拡散音場や自由音場で標準化するのが通例であり、後者についてはHATSの研究者やメーカがその周波数特性の特徴を損なわないように多くの聴取者を可能な限り代表するように独自の工夫を重ねている。(立体音響も参照)

以上のようにバイノーラル録音は理に適った方式に見えるが実際には個人差や小型マイクロフォンの性能により思った程の効果が得られず脚光を浴びることは少なかったが1980年代にアルゼンチンの技術者ウーゴ・スカレーリが考案したホロフォニクスのブームに伴いバイノーラル録音の可能性が再評価され、その後の研究が加速して現在に至る。

バイノーラル録音あるいはホロフォニクスの技術は、ラジオドラマや音楽アルバムなどに利用されている。