1/13の音響実験です。
どのようなサウンドを放り込んでも、意図した音響に近い響きへ変換してしまうアルゴリズムを考えています。
90年代あたりからコンピュータの性能が飛躍的に向上し、もはや不可能な音響処理が無くなった結果、原型を留めないほどの過激な音響処理には魅力がなくなりました。
以前は機材の制約などもあり、原型を留めないほどの音響へと加工する処理には予算も時間もかかったもので、それがテクノロジーを使って音楽を作る人のステータスにもなっていたかと思いますが、現在それを追求したり売りにしたりするのはいささか時代遅れでしょう。
私が今作っているプログラムは音響を過激に加工するシステムではなく、どのような音響からも一つの解に収束するようなものを目指しています。
これは音楽作品並みに作者の色を強烈に提示することができ、単に汎用性が高いエフェクターなどとは一線を画すことが可能になります。
世界を作者の色眼鏡で見るようなプログラムです。
Maxの教科書
リットーミュージック 2009-07-10 |