音楽について疑似科学ではなく学術的にしっかり歴史から勉強しようと思ったらクラシック音楽を学ぶ他ないのが現在。
学問として体系的に1000年以上国家予算も人員もかけて研究されてきた知の資産は半端ない。新しいことを発想したかったら歴史を学ぶのが最も時短なのでは。
もう一つの課題が、そもそも西洋音楽はヨーロッパのキリスト教社会が作り上げたローカルな芸術文化であって、本質的には普遍音楽ではないので、他の様々なジャンルの音楽も学問として歴史化して数百年残す努力をしないといつまでも芸術=クラシック一辺倒になってしまうのを避けるの難しいと思います。
僕の肌感覚では芸術に該当する音楽ってクラシック(現代音楽)以外にも山ほど存在すると思うのですが、どれもこれも刹那的で作品が100年残る感触がないんですよね。残らないものは歴史化されないし、歴史に記述できないものは存在がないと同然に扱われるのが芸術で。作ること同様残すことがとても大事。
芸術としての音楽はカソリック聖歌が原点になっているけれど、これは楽譜として作品を遡ることが可能な終着点でもある。
ローマ教会が庇護していただけあって中世までの西洋音楽は紙が無い時代に羊の皮に楽譜が書かれている。作るだけでなく、残し広めることにも多額の予算をかけていることが窺える。