昔ネット上でEBOWを使った強制振動加工についてこそっとつぶやいたところ、反響が結構有りました。
これを思いついたのは2000年の夏なので、もう随分前の話です。
ネットを検索してもこの手の情報はあまり出てこないので、今の若い世代は知らないかもしれないですね。
EBOWで強制振動加工なんて、なぜやろうかと思ったのかというと、当時フェンダーのストラトを購入したときに新品ギター特有の鳴り切らない浮ついた感じをなんとか早く解消したくなったことがきっかけです。
ギターは弾き込むと鳴るようになってくるものなのですが、弾くということは何らかの弦振動をギターに与えれば、人間が弾き込んだことと同じ効果が得られると思い、
弦を無理矢理振動させてみました。
弦の振動にはEbowという磁力で弦を強制振動させ無限のサスティーンを得る機材を使って、ギターを調教するアプローチがおすすめです。
これは元々バイオリンの弓を使った演奏のようにギターを演奏するための機材です。
これはこれで非常に音楽的な活用法があって、様々なアーティストが使っています。
家を留守にするときはギターを寝かせ何時間もEBOWで弦を強制振動をさせたままにするといいです。
電池の消費は激しいのでアダプタをおすすめします。
通常演奏で考えたら電池しかありえないのですが、強制振動の場合はアダプタの方がいいと思います。
実験したところ、効果は3日くらいで明らかに現れてきました。
ギターの音は、できたてほやほやで隙間が幾分生じているジョイントやナットなどの接合部分が振動パターンによって密着してくるのか、元振動に対するロスが少なくなった感じで生鳴りが大きくなります。
よく鳴る楽器はギタリスト誰もが求めるものです。
やはりインタラクティヴィティーというか、鳴る楽器は弾き心地がいいので、演奏に影響してきます。
EBOWの振動っていうのはむしろ人間が演奏するよりもパワーがあるのも加振加工にはメリットになります。
演奏の話で考えると、歪みやすいので注意が必要な部分でもあります。
長年楽器を弾き込まなければ、ギターは鳴るようには鳴らないと言われていますが、この方法を使えば1か月程度でも数十年楽器を弾き込んだような凄まじい鳴りになります。
しかも、効果が持続します。
これは一発コードを弾いただけでもわかります。
Ebowによる加振加工をしても効果がわからなかったギターはES175だけです。
フルアコはさすがに、生楽器なせいか効果がわからなかったです。
最初は自己満足かとも思いましたが、何人かが実践してくださって、劇的な効果を報告してくれたので自分の感覚も間違っていなかったんだと改めて再確認しました。
EBOW以外にも加振加工をする方法はあるかもしれません。
たまに楽器などでも加振加工された商品を売りにしていたりします。
真面目に音楽に利用するだけじゃなくて、こんな邪道なEbowの使い方もたまにはどうでしょうか?