フルアコの改造 / Gibson ES-175 P90

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ギターを改造しました。いわゆるフルアコのES-175ですがフルアコという言葉は和製英語で英語圏の人には通じない用語です。フルアコとはピックアップがついたアーチトップのアコースティックギターなので、ソリッドボディーのエレキギターとは音色が全く異なります。ただし、ギターアンプやエフェクターなどエレキギターの機材を使用できます。

今回の改造は回路です。2ボリューム2トーンというコントロールがギブソンの王道なのですが、Fenderにどっぷり使っている自分は、どうもマスターボリュームのないギターは演奏がしづらく、リアもコンデンサーを経由しないダイレクトな音を求めていたため1マスターボリューム、1フロントトーンという配線に改造しました。回路自体フェンダーのストラトキャスターのような回路を採用したため、ストラト感覚で演奏が行なえます。フロントとリアのピックアップの音色のギャップもストラトに似ています。

コンデンサーはビタミンQを搭載したんですが、これがまたギブソンの標準とは全く違う音色で、トーンを絞ると高域がフィルタリングされていくのですがどこか一カ所ピークが残ったままトーンが絞られるような独特な音色になります。なので、トーンを絞っても存在感のある音です。

オレンジドロップのコンデンサーも試しましたが、こういうかかり方ではなく、全体的に太い音色ですが枯れたような感触が欲しかったためビタミンQを採用しました。

フルアコの改造は本当に大変で、ピックアップの穴から全ての電気回路を取り出して、外で配線を行ない、またこのPU穴からボディーの中に回路を戻し、ツマミやスイッチ類は所定の位置から糸を使ってボディトップに引っ張り上げます。この引っ張り上げる作業が実に難しいです。3時間くらいかかりました。

苦労した甲斐があって、音が大幅に自分好みになりました。驚くくらい改造前と音色が変化してます。無駄な回路も取り除いて配線が少なくなったせいか、生鳴りの時点で少し音が明るくなりました。ノイズも減りました。ということはギブソンの最初の作りが悪かったのでしょうか?メンフィスのカスタムショップで作られたギターなのですが。

(余談:ビタミンQとは商品名なのですが、かつてはコエンザイムQ10もビタミンQと呼ばれていたようです。)