オヤイデがNEOブランドで出しているIS-707というLANケーブルをご存知でしょうか。
ーサイトより引用ー
☆IS-707RJ の詳細
IS-707 RJ は私たちが積み重ねてきたデジタルケーブルのノウハウと様々なプロフェッシュナルユーザーの声を凝縮し反映させたオーディオ&ビジュアルデータ用のイーサネットケーブル。PA システム、サウンドプロダクション、レコーディングスタジオやDJ、ギターシステム、映像機器などのプロフェッシュナルネットワーク、さらにはネットワークオーディオやホームシアターなどのオーディオ&ビジュアルデータを取り扱う様々なネットワークシステムの伝送に最適です。
IS-707 イーサネットケーブルは伝送ロスを抑え正確なデータ転送を実現するために最上位のカテゴリー7仕様になっており、CAT5e の6 倍、CAT6の2.4 倍の伝送帯域をクリアし、10G BASE-T に完全対応。ケーブルアーキテクチャはツイストペアケーブルに各対アルミシールド、さらに編組による2重シールドのノイズ対策を施しており、外来ノイズに強く、自己輻射ノイズの遮蔽効果にも優れ、エイリアンクロストークも防ぐ構造になっています。
☆さらにオーディオグレードを実現
導体は24AWG 高純度無酸素銅ソリッドワイヤーに1.25% のシルバーコーティングを施し、絶縁体には低誘電率の発泡ポリエチレンを採用。表皮効果損失と誘電損失、そして導体抵抗などによるあらゆる伝送ロスを徹底的に防ぎます。 またケーブル外装にはフレキシブルPVC を採用。接続時のコネクタ負担を減らすことで接触不良などの事故を軽減し、また取り回しも容易になるため様々な環境に対応でき狭い空間での接続にも困りません。
☆IS-707イーサーネットケーブル仕様
Cat.7 STP ケーブル
10G BASE-T 対応 伝送帯域600MHz
導体:24AWG シルバーコーティング高純度OFC単線
絶縁体:発泡ポリエチレン
シールド1:アルミ箔フィルム
シールド2:錫メッキ編組銅線
アウター:フレキシブルPVC
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ギターシールドは地味ながらかなり音に影響を与える部分で、下手すると音量自体けっこう違いがあって、クランチのアンプだと、あるシールドでは歪む音が別のシールドではギリギリ歪まないようなこともあります。
シールドの比較は島村のこのシリーズがけっこうマニアックなブランドまで網羅していて面白いです。
http://info.shimamura.co.jp/guitar/feature/verification-guitar-cable-belden/
IS-707はギター用シールドではなくあくまでLANケーブルです。
LANケーブルをアナログのオーディオ用に使うというのはけっこうオーディオマニアには常套句で、音響機器メーカーも実はよく裏技として採用してる方法だったりします。
LANケーブルは5から7までカテゴリが存在し、通信速度や伝送帯域が異なります。
http://www2.elecom.co.jp/cable/lan/index.html#1
これはあくまでデジタルで使用する場合のカテゴリーなのでアナログで使う場合は話は違ってくるのですが
これでアナログオーディオケーブルを作ったらどうなるのかというテストです。
参考
http://oyaideshop.blogspot.jp/2014/09/lanis-707.html
LANケーブルといっても、ほぐしてプラグを付け替えれば簡単にオーディオ用に生まれ変わります。
IS-707の中身はツイストペアごとにアルミのフィルムでシールドが施されていて、耐ノイズ性能も抜群です。
導体もOFC単線+銀メッキなので、エッジがしっかり出る音が予想できます。
IS707はかなりギターケーブルとしてもいいです。
特に、メサブギーやディーゼル、オレンジといったモダンハイゲイン系のアンプで歪ませつつ中低域をしっかり出すにはこのケーブル以上のものは無いのでは?と思うほど圧倒的な密度があります。
これの音を聞いてからBelden 9395の音を聴くと、安物のスカスカケーブルに聴こえてしまうほどです。
音の反応速度もかなり早く、ギターを弾くよりも前に音が出るのでは?と錯覚するほど音が早いです。
一方ヴィンテージ系のアンプとは相性が良く無いように感じます。
特に、コンボアンプのようにキャビの構造上あまり低域が出無いアンプはこのケーブルを使っても
肝心の低域の再生能力には影響せず、逆に上から下まで密度がある関係で相対的に高域がおちついて聴こえるので
9395のように低音がけっこう削られるシールドで相対的にきらびやかな高域を得るような使い方ができなくなるので魅力は半減するかもしれません。
とにかく低域のパンチ感が凄まじく、カナレやベルデン、モガミのような一般的なシールドと比較するとシングルコイルとハムバッカーの低域の出方の違いくらい大きな音の違いがあります。
このケーブルはデジタルオーディオで使っても、スペックを持て余したり、きっと賛否両論出ると思いますが
アナログで使う限りはかなり個性的で、特にローを重視するメタル系の人たちやベーシストにかなり潜在的な需要がありそうなパンチがある音です。
とにかく似たようなケーブルが他になさそうな個性があり、そのベクトルもなかなかいいので、ギタリスト、ベーシストをはじめ、PA系の人にもいいのではないでしょうか。
極めてフラットでローノイズ、音の劣化が少なくレンジが広いからオールマイティーに使えると思います。
ローノイズなのでステージで10m以上引っ張り回すのにもいいかもしれません。
ちょっと高額ですが、楽器の一部と考えれば強力な武器になること間違いありません!!