デジタル音響処理技術を応用した強烈な歪みエフェクターWMD Geigar Counter ガイガーカウンターをご存知でしょうか。
WMD Geigar Counterの公式ページ
http://www.wmdevices.com/geiger.php
ギタリストにとってギターアンプのオーバードライブをはじめとして、歪みはアナログというのが常識なのですが、ギターという楽器の黄金時代の音色から一歩離れて、新しい音作りをする際にアナログの歪みというのは非常にやっかいで、というのもギターの音域はすなわちほとんどがギターアンプの音域になっていて
どんなにエフェクターを駆使しようともアンプから鳴らす以上、驚異的なハイファイな音などは望めなくなってしまいます。
しかし、WMDのGeigar Counter はぜひデジタル環境で使ってほしいです。
ラインでそのまま鳴らした音色のエッジは類を見ないものがあります。
WMDのGeiger Counterはギタリストには見慣れないツマミがあります。
Sample RateとBit Depthです。
これはDAWを普段使っている人にはおなじみのエフェクトですが、デシメイターとビットクラッシャーです。
簡単に説明すると、振幅を処理してビット数が落ちたときの波形をシミュレーションするツマミがBit Depth、音をデジタルサンプリングする際に一秒間に何回波形を検査するのかを調整するツマミがSample Rateです。
CDは44.1KHzですが、初期のデジタルサンプラーや声が出る玩具などはかなりサンプリング周波数が低く、そういうデジタルローファイの音の荒れかたを再現できます。
加えて、WMDのGeiger Counterはウェブシェイピングによる音響処理も行うことができて、BitやSample Rateのダウングレード処理の前段に置くか、後段に置くかもWave Tableツマミをプッシュすることで変更できます。
http://www.wmdevices.com/GeigerCounterWaveTables.pdf
上のリンクはシェイピング関数の波形の一覧です。
僕が知る限り、コンパクトエフェクターでウェブシェイピングの機能を持つエフェクターは他に無いと思うのですが
エフェクターのシステムに組み込んでアンプの前段で使ったりしても面白いですね。
デジタルだかアナログだかわからない感じの歪みかたをしたり。
デジタルの歪みというといろんなイメージがあると思いますが、主にナイキストレート以上の周波数の折り返しのノイズが混ざった不協和なディストーションという意味で使ってます。
入出力はインアウトに加えてCVインがあります。
QuNexusなどのMIDIコントローラーや昨今のガジェット的なシンセサイザーやMIDIコントローラーにはCVアウトが付いていたりするので
このエフェクターをCV制御することでダブステップ的にテンポシンクした音色の変化なんかにも応用できます。
百聞は一見にしかず、このエフェクターを使って作ったサウンドのデモです。
ギターはストラトで、他にFilterだけポイントで使ってますが、基本的にWMD Geigar Counterだけで作った音です。
ノイズ系エフェクターである発振ノイズファズのNoizevil Shooting Starとのノイズ対決映像
売り上げランキング: 46,579
売り上げランキング: 13,400