IRCAMのアルゴリズミックコンポジションのためのソフトウェア、OPENMUSICがフリーでダウンロードできるようになってました。
OPENMUSICには音符や和音のモーフィングなどを行うライブラリーなんかがあるのですが、そちらは有料のようです。
http://forumnet.ircam.fr/shop/en/forumnet/43-openmusic.html
OPENMUSICはいわゆるDAWや波形編集ソフトではなく、ロジカルに作曲をする際に数式やプログラミング技術で音符を計算しながら作曲する仕組みを構築するためのものです。
感覚的に音楽を作る人には相性が悪いと思います。
OPENMUSICはいわば、自動作曲のためのプログラム開発環境のようなものです。
Max/MSPでも似たようなことはできますが、音符という概念により密接なのがOPENMUSICです。
ニューコンプレクシティーと呼ばれる楽派のブライアン・ファーニホウ、スペクトル楽派のトリスタン・ミュライユらがOPENMUSICを使って作曲をしていることで有名です。
もっとも、メディアアート系でポピュラリティーを獲得しているMaxと違って、現代音楽のコミュニティー以外では使われている例は見たことがありません。
僕のサイトでも大昔に解説しています。
http://akihikomatsumoto.com/maxmsp/new_complexity.html
けっこうよく使っていましたが、最近はあまり使ってませんでした。
西洋音楽をリメイクするプロジェクトquelltllの素材作成にも使えるななんて、思い出したりしました。