久々にDAWを乗り換えました。
元を辿ると2000年に購入したシーケンスソフトがCubase VST4。当時はVSTというプラグイン環境が魅力的でLM4や様々なプラグインを追加し、インダストリアルな音楽をやっていたことが懐かしいです。
当時、RolandのHDレコーダーの先駆けであるVS880がリリースされた頃で、サンプリングした音でシーケンスを組む場合これを使おうかと思ったのですが、結局容量に限度があることを考えるとMac上で出来たほうが良いという結論に達し、PowerbookG3を大学の入学祝いに買ってもらい、バリバリCubaseを使い込んでいた思い出が蘇ります。
その後、時代はOSXへと進み、シーケンスソフトも買い替えを迫られていました。OSX環境でのCubaseSXのあまりの激変ぶりにこれは別ソフトに乗り換えることも検討しなければと思っていた最中、abletonからLiveという全く新しいシーケンスソフトが登場していました。
この頃からDAWという用語が使われ出したかと思います。
liveの最初に使ったバージョンは3。まだmidi機能が無く、オーディオのみでacidのような位置付けのソフトでした。4からMIDIが搭載され、5辺りから格段に音が良くなりました。
ableton Live 8
ableton |
この頃同時に、やはりしっかり波形編集もできたほうが良いと思い、Logicを購入したのですがこれがまた最後まで使いにくい感じでした。元々Cubaseから入ったこともあるのかもしれませんが、ミキサー一つとっても使いにくい。結局使い込むこと無く自然と眠ることになりました。
Logic Studio(NEW)
アップル 2009-09-02 |
その後レコーディング関係の仕事をするようになりスタジオのデファクトスタンダードであるProtoolsもLEですが導入し、少し触っていましたが、PTは元々エンジニアのためのソフトでありプラグインはRTAS、MIDI関係も弱かったので僕の制作には不向きであったためいつしかメインのDAWはableton Liveとなっていました。
Pro Tools 9
AVID 2010-11-13 |
Liveはご存知の通りライブ用ツールであり、巻き戻しや早送りボタンも無く細かい編集には向いていないのですが、とにかく直感的に操作できるためスケッチツールとしては申し分が無いです。
あまりにこのソフトに慣れてしまい、波形編集まで強引にこなしていたのですが、いかんせん効率的に大量の処理をするような作業には不向きで、やはりDAWはDAW用に作られたものを使ったほうが良いと思い今回Cubaseを導入することになりました。
Nuendo5と最後まで迷いましたが、映像編集までやらないかぎりほぼほぼCubase6で足りるので、多くの楽器店でCubaseで良いとお墨付きをいただきましたのでCubaseです。
やはりCubaseにして正解です。駆け出しの頃徹底的に使ったDAWなので使いやすい。
そして32bit floatのプロジェクトを作れるところが実は一番魅力を感じている部分なのです。
KorgのDSDレコーダーMR-2を導入して以降多くの録音をDIDIFFフォーマットで行っております。
最終的にPCMにコンバートするのですがその際に32bitで書き出しができるため、最近は多くのオーディオ素材を32bitで統一しています。
32ビットは知る限りnuendoとcubase、ableton liveしか対応していません。
logicやprotoolsで読み込むと24bitに置換されてしまいます。
32bitと24bitはかなり波形の解像度が違うので32bitにはこだわりがあります。
最終的にオーディオインターフェイスから出力されるときには24bitになってしまうのですが、例えばフェイズボコーダーなどFFT系の特殊な音響処理をMax/MSP等で行う場合その差は非常に目立ちます。
そんなわけで久々にCubaseに舞い戻りました。
今後しばらくはDAWはCubaseに固定すると思うのでこのブログでもCubase関連の話題が増えるかと思います。
CUBASE 6 通常版
スタインバーグジャパン 2011-03-18 |