水と土の芸術祭の設営で新潟に来てます。
今回は大友良英さん、飴屋法水さんの作品のプログラミングです。
おそらくプログラムはハイテクな機器が張り巡らされていることに気づかないような自然な雰囲気になると思います。
今回はオーディオが24ch以上あるのに加えて、ギターやピアノはDMXを使って制御したモーター等でコンピューターから演奏させるためにENTTECのDMX USB PROを導入しました。
DMXだけでも40chは使うため合計64ch以上の何らかの命令をMax/MSPから生成します。
半屋外のような場所なため、外の音が時間帯によって刻々と変化し混ざり合い、音響も生成的に出力されるため、音楽のミックスのような作業ではなく、あらゆる組み合わせを想定したバランス調整が必要になります。
メタミックスのようなイメージです。耳で聴いて調整するだけではなく、聴こえることを想定した脳内ミックス、作曲のようなタイミング制御が必要になり、想像力が試されます。
過去に関わった展示、舞台作品ではkuwatecや久世さんのカスタムメイドのDMX USBインターフェイスを使っていましたが、今回は世界的には最も使われているであろうENTTECを導入してみました。
Max/MSP用のエクスターナルオブジェクトも使いやすく、簡単にDMX信号が生成できます。
http://www.nullmedium.de/dev/dmxusbpro/
オーディオインターフェイスは様々な展示の恐怖体験を通して、今の時期、FirewireやUSBで機器セットを作って複数台のインターフェイスをカスケードすることは危険だと認識したため、今回はMOTU828mk3のADAT端子を2系統使いDA変換してスピーカーに接続しています。
これで16ch分のデジタル出力をアナログに変換してチャンネル数を稼ぐことができます。
DA変換はベリンガーのADA800です。
ベリンガーは測定用マイクやケーブルチェッカーなど評判が良い製品もあり、ADA800もその中の一つです。
DMXをMax/MSPで使うノウハウは以下のページにもまとめてあります。
http://akihikomatsumoto.com/maxmsp/dmx.html
Max 6
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