Touch OSCというiPhoneのアプリケーションをご存知でしょうか。
このアプリケーションを使うとiPhoneのマルチタッチインターフェイスを利用したフィジカルコントローラーを作成することが可能になります。
これはOSCというUCバークレーのコンピュータ音楽の研究所CNMATが開発したMIDIに変わる新しいプロトコルを利用してiPhoneとパソコンの通信を行います。
更に、Touch OSCにはTouch OSCエディターと呼ばれるインターフェイス作成ソフトが公開されていて、iPhone上でのスライダーやボタンを自由にデザインし、iPhoneにアップロードすることができます。
このエディタを使ってmonomeやテノリオンのようなボタンを作り、maxなどの音楽言語で音響部分、自動生成部分をプログラミングすることで、全く新しい楽器のようなものを作る事も可能で、サウンドファイルのスクラッチのアルゴリズムをmax/mspで書けばiPhoneのマルチタッチを利用したスクラッチも可能になります。
通信はiPhoneからコンピュータだけでなく、コンピュータからiPhoneにもデータを送る事が可能なので、メーターとして機能させるようなことも可能です。
サイトではableton LiveやLogicで使用する場合のサンプルデータ、チュートリアルも公開されているので、音楽をやっている人は一度は試してみる価値のあるソフトです。
ダウンロードは以下から。
http://hexler.net/software/touchosc
OSCに対応したソフトウェアは現在以下のものがあります。
OSC を実装しているソフトウェアの例:
* Bidule
* ChucK
* Csound
* Isadora (v.1.1)
* Max/MSP
* Pure Data
* Reaktor
* SuperCollider
* Squeak
* Traktor DJ Studio
* Mxwendler
* Crystal Space
* GlovePIE
OSC を実装しているハードウェアの例:
* Lemur Input Device
* Monome 40h
–OSCとは–wikipediaから引用
OSC はMIDIの代替となることを意図している。MIDIは1982年に実装されたもので、最近のマルチメディア用途には適していない部分が多い。通信プロトコルであるため、OSCによって、楽器やMIDIコントローラや各種マルチメディア機器が屋内のネットワーク(TCP/IP、イーサネット)やインターネットを経由して通信することが可能となる。OSCはブロードバンド・ネットワークの速度で動作するため、低速なMIDIでは不可能だったリアルタイム性のある新たな利用方法が可能となっている。また、転送データの柔軟性も増しており、より高度なレベルでの通信が可能である。
OSCは様々なプロトコル上で転送可能だが、一般にUDPが使われる。なお、同じチームがかつて開発したZIPIプロトコル (Zeta Instrument Processor Interface)は失敗に終わった。
特徴:
* オープンエンドで動的なURL風の命名規則を採用
* 記号的データと高精度数値データ
* 1つのメッセージの受信者を複数指定できるパターンマッチ言語
* 細かい時刻タグ
* 同時に発生すべき効果を指定したメッセージ群を集めた「バンドル」
* OSCサーバの持つ機能を動的に探したり、文書を入手するのに使われるクエリシステム
OSC の実装はいくつもあり、リアルタイム音響処理環境、ウェブ操作ツール、ソフトウェアシンセサイザー、各種プログラミング言語、ハードウェア機器などがある。OSC は、コンピュータを使った音楽表現、ネットワークによる分散音楽システム、プロセス間通信、単一のアプリケーションでも使われている。
OSC は LADSPA の進化した DSSI プラグイン API の中心部にも使われており、GUIと演奏アプリケーションなどとの通信を担当している。LADSPA と DSSI は、音響効果・合成に関する Linux API である。
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