Xfer Recordsが開発するSerumは直感的に音づくりがしやすい万能ウェブテーブルシンセとして使っている人が多いと思いますが、波形が肝になるシンセでそのうち標準搭載されている波形以外をオシレーターに使って音づくりしたくなるものです。
今回はAbleton Live Suiteに付属するシンセWAVETABLEが利用している波形をインポートしてSerumで使う方法を紹介します。
とても簡単です。
Live 10 Suiteに付属するWAVETABLEが参照している波形の.wavファイルは以下のディレクトリにあります。
/Applications/Ableton\ Live\ 10\ Suite.app/Contents/App-Resources/Dsp/Vector/Sprites
これをただ、Serumのオシレーターの波形ウインドウにドラッグすれば読み込み完了です。
そのままではうまく波形の周期を拾えないことがあるのでいろいろな読み込み方法を試してみるといいと思います。
だいたいがImport: constant frame size (pitch avg)でうまくいきます。
波形のインポートにも様々なオプションがあるのでより精密に作りこむには以下のマニュアルをご参照ください。
https://s3.amazonaws.com/decembercymatics/Serum_Manual.pdf
波形を読み込んだら、場合によっては波形の間をモーフィングするとWT POSのパラメータを動かした際にスムースに音色がつながります。
このような方法でNative Instruments Massiveの波形を使うこともできますし、好きなアナログシンセから波形を録音してテーブルを作ることもできます。
Serumで作れる音色の幅が大幅に広がるので標準搭載以外の波形を導入する方法を覚えると良いのではないでしょうか?