Max/Msp Algorithmic Computer Music Online Tutorial

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このページの目的

このページはMax/MSPのオープンなオンラインチュートリアルです。

音響合成や音響プログラミング、オブジェクトそのものの機能にフォーカスをあてているCycling'74のMax5オフィシャルチュートリアルとは異なり、このページでは、何人かの特定の歴史的に重要なアーティストのアイデアを元に、実際の音楽作品でいかに発想を形にしたのか、美学や作曲技法そのものにフォーカスを当てて作品や技術を分析し、抽象化された理論をMax/MSPを利用してプログラミングする方法を解説しています。

作曲技法や様式をそっくりそのまま真似ることには、初歩段階の作曲家には大いに作曲の勉強材料になりますが、美学的には何の創造性も無いことは想像できるでしょう。

あくまで歴史的にも価値がある音楽様式を、通常の楽曲分析の視点だけではなく、確率、統計学、数学なども応用して現代的な新しい視点、角度から分析し、それをアルゴリズムとして形式化して表現する能力を訓練し、先人の遺業を理解した上での独創的なスタイルをアルゴリズムとして構築できるようになることをゴールに設定したチュートリアルになります。

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左サイドバーBasic項目では基本的なMax/MSPの操作法を解説し、DSP/Synthesis項目では音響合成音響処理のプログラミング、応用としてComposition項目では中世から21世紀までの作曲家の代表的な様式、特定の作曲技法を分析しアルゴリズム化してコンピュータに実装することで、様式模倣を行うアルゴリズミックコンポジションのプログラミングを解説します。

アルゴリズミックコンポジションで書かれていない音楽作品に対して、バックグラウンドで内在している技法や様式を読み取りアルゴリズム化することは、理論的な仮説を立てて実験を繰り返しながらアルゴリズムを推定する作業です。
これは決して初心者には容易ではありませんが、作曲の訓練、経験を積んでいる人にとってはいくつかの音楽理論がその手助けとなります。音楽を階層的に捉えるシェンカー分析などの音楽理論もその手助けになるでしょう。

世界の先端のコンピュータアートやコンピュータ音楽、ニューメディアアートのプログラミング言語、現代音楽の理論、技法については文献でもWebでも日本語の資料が少ないため、これから勉強を始める人、興味があって情報を収集している段階の人には敷居が高い分野と言えるでしょう。また、大学等の高等教育機関に所属しなければこれらの応用的制作手法を学ぶ事が出来ないという問題もあります。

そんな日本のビギナーにも多くの事例を紹介し、彼らの好奇心に火をつけ、より高度な学習へとステップアップする手がかりを作ったり、作品のアイデアを提供することがこのページの目的であり、著者自身の姿勢です。

著者が作品を作るモチベーションは今までになかった新しい音を聴きたかったり、新しい音の解釈を伝え、世の中に新しい価値を紹介したいという部分が大きいため、このようなオープンなチュートリアルを公開することはある意味で作品を作ることと同等の意味があります。また、アルゴリズムを利用してメタ的な視点から作品を作ることが多く、コンピューターに作曲させるということと、作品を作る人間を作るということは著者の中では非常に近い関係にあります。


松本昭彦(Akihiko Matsumoto)

松本昭彦パッチや作曲法に関するワークショップやレクチャーなども随時開催しております。

作曲家、サウンドアーティストとしての活動以外にプログラマーとして様々なアーティストの展示、制作に携わる仕事も行っておりますので、プログラム面での制作の依頼も下記アドレスにご相談ください。

Twitter : http://twitter.com/Akihik0Ma
Blog : http://ameblo.jp/akihikom/
HP : http://akihikomatsumoto.com
gmail : akihiko.japan [at] gmail.com

Moleculeは2011年に日本科学未来館で行われた化学の展示のために作曲された作品である。様々なサウンドの素材が化学反応するように結びつき、新たな音響へと変化するプログラムはMax/MSPによって書かれている。

DXDXDはヘビーメタルの音楽が持つ攻撃性や凶暴性のみを主観的に抽象化し、現代的な解釈で作曲された作品である。Max/MSPは特殊なフィードバックループによって素材を発展的に変化させたり、カオティックな音響処理のために利用されている。

コンピュータ音楽、サウンドデザインのための参考文献

Computer Music: Synthesis, Composition, and Performance

Computer Music: Synthesis, Composition, and Performance

アメリカの大学で広く利用されているコンピュータ音楽の教科書。著者は電子音楽の作曲家、Charles Dodge。特にコンピュータを用いた作曲技法の項ではカオス、フラクタルから確率理論など様々な題材がプログラムのソースコード付きで解説されている。
主なトピックは、コンピュータ音楽の基本、プログラミング、オーディオシンセシス、ソフトウェア、音響と耳、ピッチ、音律、音色、音楽認知、サンプリング、音響合成の基本、ディストーションシンセシス、サブトラクティブシンセシス、アナリシスベーストシンセシス、グラニュラーシンセシス、フィジカルモデリング、音響定位、残響、コンピュータを使った作曲技法、ランダムプロセス、確率理論、トランジションテーブル、ランダムウォーク、フラクタル、カオス理論、確定的アルゴリズム、セリー音楽、カノン、モチーフの生成、リアルタイムパフォーマンスのためのコンピュータなど。

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Science of Sound, The (3rd Edition)

Science of Sound, The (3rd Edition)

音響、音響心理学の教科書として広く利用されている。
音響とはなにかから始まり、音波、音圧、振動系、波動、共鳴、ラウドネス曲線、ピッチと音色、音の組み合わせとハーモニー、音階と音律、聴覚、弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器、鍵盤楽器、発声器官、スピーチシンセシス、電子回路、スピーカー、マイク、アンプ、チューナー、デジタル音響処理、録音、空間の音響、アナログ電子音楽の技術、デジタルシグナルプロセッシング、コンピュータ音楽と疑似音響、空間の雑音、雑音の効果、雑音の操作などがトピックになっている。 これはかなり音そのものについて深く勉強したい人向け。数学や物理を使って、音響現象や聴覚の仕組みについて説明がある。我々がどのように音響を知覚しているかを知ることは、作曲にもおおいに役立つ。


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コンピュータ音楽―歴史・テクノロジー・アート

コンピュータ音楽―歴史・テクノロジー・アート

おすすめ平均
コンピュータミュージックジャーナルの責任者であったCurtis Roads氏のComputer Musicの翻訳版。コンピュータ音楽―歴史・テクノロジー・アート コンピュータ音楽、音響プログラミングを学ぶ上で必要な理論や技術が凝縮されている。 主なトピックはデジタル音響合成、サンプリングと加算合成、多重波形テーブル合成、グラニュラー音響合成、ミキシング、信号処理、空間低位と残響、スペクトル分析、音楽のインターフェイス、アルゴリズム作曲システム、MIDI、音響心理学、フーリエ解析など。 これ一冊で基本的な概念はほとんどカバー可能。実践という枠にとどまらず基礎理論を学べる教科書。

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2061:Maxオデッセイ―音楽と映像をダイナミックに創造する!最高の開発環境を徹底解説

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IAMASの赤松氏が書かれたMax/MSPに関する書籍。扱われているパッチはライブラリとしてウェブからダウンロードすることも可能なので、ちょっとした辞書のようにも利用することが可能。Maxのみならず、デジタルオーディオやFFTの基礎理論についても音楽家にわかりやすいような説明がある。このような書籍はなかなか日本語でお目にかかれることがないので、貴重な一冊。

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